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足の指先から下腿の中で ドクドク 血がめぐる。
足底動静脈や後脛骨動静脈が威勢よく血液を送る。
日照りの大地に恵みの雨を得たかのよう。
一塊だった足の先は一本一本の足の指が主張し始める。
私は小指ですよ。
私は薬指ですよ。
私は中指ですよ。
私は人差し指ですよ。
私は親指ですよ。
靴下に被われ、シューズに被われ、それぞれの足の指は起こされることなく眠り続けていた。
皆、足の小指の存在を忘れてしまった。
小指の爪は消失し、関節機能が退化し、小さなお団子のように脚の末端の外側でひっそりとしている。
たまに、足を机の角に引っかけて飛び上がる。
ジンジンする足の小指をおさえて、さする、さする、さする。
唯一、足の小指が注目される瞬間かもしれない。
【趾でカラダが変わる(日貿出版社)はじめにより】